172、 (2025,7,25)詩のアンソロジー、声明、80周年アピールのこと
【毎日新聞の記者から】
・昨日は、6時半から理事会(リモート)で、僕は自宅だと、夜は特にネットの接続が不安定になる傾向があり、神楽坂の事務所にお昼前から出向きました。事務所にちょうど着いた頃に、毎日新聞の記者の方から電話があり、ポプラ社から刊行した協会編のアンソロジー「詩はきみのそばにいる」(全4巻)を紹介したいので、話を聞きたいとのこと。急いでいる感じで、「今から行ってもいいですか?」とのことだったので、もちろん承知しました。ちなみに、毎日新聞社は地下鉄東西線の竹橋駅の真上、協会の事務局は、同じく東西線神楽坂駅のほぼ真上ですから、時間的には“ご近所”ともいうべき近さです。
・果たして、15分後くらいにいらした記者の方から話を伺うと、たまたま筆者の一人からこのシリーズの一冊を渡され、帰りの新幹線で読んではまって?しまい、ポプラ社から全4巻が届くのも待ちきれず、図書館で4冊を読んで、ぜひ紹介したいと思ったという“惚れ込み”ようでした。7年がかりの編集作業だったこのシリーズ、僕も途中から編集委員に加わっただけに、こちらの編集意図を実に的確に受け止めてくれている記者の話を聞き、とてもうれしくなりました。
5月の総会前に刊行されたこのシリーズですが、実は28日の月曜日に、編集委員の“打ち上げ”が予定されており、そこでもう一度話を聞いてもらおうかと思ったのですが、掲載が29日(火)の夕刊ということで、僕だけの取材となりました。毎日新聞を購読されている方は、見てみてください。
【理事会では】
・理事会では、来年3月に迫った会創立80周年のことがメインの議題だったのですが、5月の総会でも意見が出た、パレスチナ・ガザ地区の、特に子どもたちの被害について、協会として声明を出すかどうかが論議になりました。僕自身も、「総会声明」ということもチラッと考えたのですが、事態が日々動いていて、またこの問題については、どの角度から切り込むかという難しさもあり、提案できないままでした。言わば、声明を出すタイミングを捕まえられなかったようなところがあるのですが、事態はますます悪化の一途をたどっており、遅くなったけれども、理事会声明を出そうということになりました。
副理事長の加藤純子さんから、ネタニヤフ首相の「人道都市」構想のことが話され、加藤さんが声明案の草稿作りを買って出てくれました。数日中にはホームページで理事会声明を発表できると思います。
それにしても、ユダヤ人の強制収用を想起させるような「人道都市」という名前の封じ込め、戦後80年という時間はなんだったのか、と、いささか心が暗くなります。
・そこと無理に結びつけるつもりはなかったのですが、会創立80周年に関しては、75周年の事業が終わったばかりでもあり、50周年、60周年の時のような、格段のイベントや記念出版などは行わない、ということは、決めていました。ただ、75周年で、創立以来の重要文書などを集めた資料集を作成したわけですが、そこに収録しきれなかったものも含め、80年間のさまざまな資料が残されています。これの整理、保存ということが、まさに差し迫った課題になっており、長く協会に関わってきた僕自身の宿題でもあり、今年度でその目途をつけようということが改めて確認されました。
また、創立50周年の際に、上記のような具体的な課題での声明とは別に、会内外に協会としての言わば立ち位置というか、アイデンティティーを再確認するようなアピールを発表しており、80周年に際しても、そうしたアピール文を出そうということが、正式に決まりました。こちらの草案は僕が作ることになり、多分僕が書く最後の協会のアピール文になると思うので、じっくり考えたいと思います。