「公開研」プレ読書会第2回〈指田和さんの作品を語ろう!〉報告 & 第3回プレ読書会案内

研究部

11月29日(土)に開催される公開研究会に向けて、さる6月1日(日)18時30分~20時30分、Zoomミーティングによる第2回「プレ読書会」を行いました。

今回のテーマは、公開研のパネリストのおひとりで、ノンフィクション作家の指田和さんの作品を語り合おう、というもの。参加者は研究部員7名を含む13名でした。うれしいことに、指田さんの知人やノンフィクションを志す方など一般の方も参加してくださいました。

まずレポーターの望月が、指田さんが広島の原爆や東日本大震災をテーマにノンフィクション一筋で書き続けておられること、著作の大半がノンフィクション絵本であり、幼年の読者にも原爆や平和、命について考えてほしい、という熱意が感じられること、被爆の記憶が失われつつある中で、当時読者と同世代だった体験者の生の声を伝える意義などについて、約40分お話させていただきました。

指田さんの著作のうち、取り上げたのは下記の作品です。

1 『あの日を忘れない はるかのひまわり』(鈴木びんこ 絵、PHP研究所、2005年)絵本

2 『ヒロシマのピアノ』(坪谷令子 絵、文研出版、2007年)絵本

3 『ヒロシマのいのちの水』(野村たかあき 絵、文研出版、2009年)絵本

4 『海をわたったヒロシマの人形』(牧野鈴子 絵、文研出版、2011年)絵本

5 『はしれ 上へ! つなみてんでんこ』(伊藤秀男 絵、ポプラ社、2013年)絵本

6 『あしたがすき

釜石「こすもす公園」きぼうの壁画ものがたり』(阿部恭子 絵、ポプラ社、2016年)絵本

7 『ヒロシマのいのち』(文研出版、2017年)長編ノンフィクション

8 『ぼんやきゅう』(長谷川義史 絵、ポプラ社、2018年)絵本

9 『ヒロシマ 消えたかぞく』(鈴木六郎 写真、ポプラ社、2019年)絵本

10 『「ヒロシマ 消えたかぞく」のあしあと』(ポプラ社、2022年)長編ノンフィクション

その後、研究部員の小川英子さんの司会で、参加者全員に簡単な自己紹介と指田作品への感想などを語っていただきました。「『ヒロシマ 消えたかぞく』では、鈴木六郎さん一家の温かで幸せな日常が感じられ、原爆の悲惨さがより浮き彫りにされた」「ノンフィクション絵本の可能性を感じた」など、さまざまなご意見が出ました。

指田さんご本人も参加され、参加者の質問に丁寧に答えてくださり、取材の裏話も披露してくださって有意義なひとときでした。

「公開研」プレ読書会は全4回です。今後とも、よろしくお願いします。

(研究部 望月芳子)

第3回プレ読書会のご案内

テーマ:長江優子さんの作品を語ろう!

レポーター・奥山恵

日時・8月7日(木)18:30~20:30

Zoomミーティング使用

お申し込みはコチラから → https://forms.gle/ePyhLKMmron11c5m9