168、総会が無事に終わりました(2025,6,6)
【盛会だった学習交流会と贈呈式】
・一日遅れの報告になりましたが、先週の金・土と、二日間にわたる「総会イベント」が、無事に終了しました。まずは、金曜日(30日)は、学習交流会と文学賞贈呈式と懇親会(パーティー)。コロナからの“完全解禁”は、昨年に続いて二年目ですが、今年の学習交流会は、5人の編集者をお招きして、言わば児童書出版の最前線の話を聞けるということで、会場も120人ほど、リモート参加も定員いっぱいの100人近くという“盛況”でした。僕はどうしても〈主催者〉意識が強く、人の入りや時間の進行などが気になり、内容に集中できないところがあるのですが、今回一番印象的だったのは、5人の編集者の個性というか、キャリア(年代という意味でも、また最初から編集の仕事ではなく、営業の仕事を経験したり、会社を変わったり、という意味でも)がそれぞれ違っていて、だから、というわけでもないのですが、本を作ることへの向き合い方が、違うというより、それぞれにとても個性的である、という点でした。
作家一人ひとりが違うのは当然ですが、編集者もまた、一人ひとり違うわけで、その組み合わせがまたある種の“化学反応”を起こして、それぞれの作品になっているのだなということを、今更ながら感じたことでした。ですから、何か知識を得たというより、参加者が改めて児童文学の創作に関わっていることの歓びというか、かけがえのなさを実感した2時間半になったのではないでしようか。
・今回は、というか、今回も、会場は、翌日の総会も含め、神保町の出版クラブ会館でした。以前に開催していた中野サンプラザに比べると、パーティー会場としてはやや狭く、同じ程度の広さで、会場費があまり高くないという所がなかなか見つかりません。ただ、サンプラザの時は、贈呈式とパーティーが同じ部屋なので、模様替えの時間、参加者に外に出てもらう形でしたが、出版クラプは、贈呈式が(学習交流会と同じ)4階、パーティーが3階の会場ということで、フロアーの移動だけで済むわけで、その点はスムースです。パーティーの“人口密度”はかなり高いのですが、まあそれも含めて、直接会員や出版社の方たちと顔を突き合わせて、という感じで、これも悪くないなと改めて思いました。
特に、贈呈式、パーティーは、たくさんの会員の方たちに、受付やら、花束の係やら、裏方で手伝っていただき、ありがたかったです。
【翌日の総会では】
・総会は、前日に比べると、ぐっとこじんまりとした規模でしたが、リモート参加も含めた“ハイブリッド”の形にもかなり慣れた(会場の出版クラブのリモート環境が良い、ということもあって)感じで、スムースに進行しました。まあ、総会が「無事で」「スムースに進行」ということが必ずしもいいわけではないと思いますが、議事はほんとにスムースに進行した分、時間的な余裕があり、最後、リアル参加の方、リモート参加の方からも、全員から一言ずつご発言いただいたのは、良かったと思います。
議事の中に、3年間の「那須正幹著作権管理委員会からの活動報告」があったせいもあるかもしれませんが、何人かの方から那須さんとの思い出も語られ、中でも、那須さんの高校の後輩でもある朽木祥さんが、那須さんの広島弁を“再現”してくれて、大うけでした。
また、イスラエルのパレスチナ侵攻に対して、協会として態度表明は?という提起もあり、それは僕も考えないでもなかったのですが、理事会で検討したいと思います。
ご出席の方々、そしてお手伝いいただいた方たち、お疲れさまでした。来年は、会創立80周年の総会になります。