YouTube動画「作家が作家にきいてみた」全文起こし 3/3 ラストまで
子どもと読書の委員会YouTube動画第1回目、いよいよ全文起こしもラスト!
●押川理佐×ほんまちひろ(聞き手)
●『ねこまるせんせいのおつきみ』(押川理佐・作 渡辺有一・絵 世界文化社)
必要な方に楽しんでいただきたいという思いで、インタビュー全文をブログに掲載することにしました。動画をみていただくのもよし、文章だけ読んでいただくのもよし、音声を消して、この作家、どんな声をしているの? と自由に想像していただくのもよしです。
今回は、タイトルコールを撮ったときの様子も収録!
次回、第2回目の動画は5月中にアップの予定です。
第2回目は……
●しめのゆき×松本聰美(聞き手)
●『ピアノようせいレミーとメロディのまほう』(しめのゆき・作 とこゆ・絵 ポプラ社)
では、文字起こし、楽しんでいただけますように!
※無断転載やご使用はご遠慮ください。
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みっつめの質問
ホ:ふだんの執筆の中で、気分転換など、気分を変えたいときは何をしますか?
オ:そうですね、仕事をしていて煮詰まったときには、なるべく寝るようにしてるんですけど、ええ。結構寝るとちょっとこうスッキリするし、寝てるときも脳ががんばって働いてくれたりするので、解決策が見いだせたりとか。でも、集中が途切れちゃうなっていうときは、むかしはよくガムをかんでたんですね。かんでると意外と集中も・・・ 私、割と集中とぎれやすいんですよね。でも、一回集中すると、逆に、過集中みたいになっちゃう。
オ:エンジンがかかるまでがなかなか大変なんですけど、ガムがいける!ってことに気づいて、めちゃくちゃガム食べてたんですよ。そしたら、キシリトールって、あれちょっとお腹がゆるくなったりとか、で、なんか大量にかんでたんですよ、しかも大量すぎる、もう、ひと箱みたいに、大量にキシリトールを。そしたら、なんか歯が、あまりにがんばりすぎて、歯根破折しちゃって・・・ 歯の根っこが折れちゃって、歯医者さんに「いったい何があったんですか!?」みたいな感じのことを言われたことがあって。
ホ:よくかんでたんですか? ギーって。
オ:もう、かみ続けてたんですよね。もう、がんがんがんがん。かんで、次はこうで、次!で、集中切れた!ガッ、て。もう。で、ガムは、やっぱねキケン。そんなには食べるもんじゃないなっていう。ちょっと、ガムじゃなくて豆? あの、節分の豆がいけるんじゃないかっていうことで、ガムの代わりに豆を。そしたらけっこうお腹いっぱいになるんですよね。
ホ:うんうん。
オ:そうすると、豆もいかんな、と思って。最近、すごい最近なんですけど、ラムネ! ラムネが香りがちょっとあるので、気分がね。香りってやっぱちょっと気分が変わったりするんですよね。だから、もうめんどうくさくなっちゃったな、もうこれ、うわあ、やだなって時に、ぷっと。「あ! もうちょっとがんばれるかもしれない」みたいな、意外と。
オ:香り付きのこの前、金平糖をいただいて、おいしい香り、素敵なフルーツの香りのとかだったんですよね。あとラムネとか、そういうちょっとこう、あの、素敵な、さわやかな香りのする、あんまり歯に負担のかからないもの、が。で、あんまりお腹もふくれないものが、いいんじゃないかな、とか。そういうことをきいてるんですよね? いいんですよねこれでね?
よっつめの質問
ホ:では、作家になって良かったことはなんですか?
オ:そうですね。え~っと。あの、作家になる前も、同人誌とかで書いたりもしていたんですけど、ん~やっぱりあの、性格もあるのかもしれないんですけど、自分ひとりで書いたものだと、すごい、がんばって書いて、その作品が自分の中でもちろん、思い入れはあっても、なんかこう、誇らしいとまでは思えなくて。
これどうだ! みたいなそこまでは、安心してみんなに、どこにだしても恥ずかしくないぞ! みたいな、そこまでやっぱり、自分ひとりだと全然思えなかったんですけど。本になるときって、すごい、いろんな人が加わるんですよね。
オ:いろいろな人の手が加わるじゃないですか。絵描きさんももちろんそうですし、担当の編集の方もそうですし、営業の方とか、いろんな方の意見が入ったりして。1回そういう、チームで本を作って、で、「できた!」ってなって、みんな喜んでくださってて、そのできる過程で、いろんな方がアイディアを、ここは、こうしたらいいんじゃないか、みたいないろんなアイディアが加わって。すごい、なんか誇らしかったんですよね。
はい。なんか、ほんとうに、この本を見てくれ! みたいな気持ちになれたのは、作家になって良かったなっていうのは、そこ、あるかなって思います。なんかその本にする過程で、みんなが本当に真剣に、こういうふうにしたらもっと良くなるんじゃないかとか、アイディアを。
オ:だから、私ひとりだったら、ここまでのものにはならないけど、ああ、もう、絵描きさんもすっごい頑張ってくださってたしとか、いろいろなことを、そこにいたるまでの前段階でも、みんながいろんなことをやってくれていたなあっていうのが。おかげでできたんだなあって思って。そうすると、思い入れとか、そういうことだけではなくて、誇らしいなあという気持ちになれたんですよね。初めて。
だからなんかその、そういうところですかね。それはすごくうれしかったですね。
いつつめの質問
ホ:最後にひとつ、質問です。押川さんは、おでんの具では、何がお好きですか?
オ:おでんの具? 迷うんですけどね。あの~なんだろなあ。さといも、とか、けっこう好きですね。さといも、あんまり入ってないかもしれないんですけど、このあいだ、うち、さといも入れたらおいしかったんですよ。
ホ:ほ~~~~!
オ:あと、なんか、たこの入った練り物みたいなやつも好きで。やわらかい中にたこがコリコリっていう、食感のギャップがいいもの。
ホ:なんか、噛むのが好き、噛むのが好き、なんですね。
オ:あ~。噛むのが好きなのかな、あ~でもそうかも!なんかね、そうそう。あはは(笑)。たしかに、そうかもしれないですね。大根とかも好きなんですけどね、大根は消化にいいから、最近ね。はい。
ホ:ありがとうございます(笑)。
オ:ありがとうございます(笑)。
ホ:はい。じゃあ、おしまいにします。ありがとうございました。
オ:はーい。
ホ:ありがとうございました。
しめの:いかがでしたか?
ホ:おもしろかったです!
しめの:おしゃべりや本を通して、押川さんの素顔がみえてきましたよね! 次回は、松本聰美さんが、松本さーん、はーい。(手を振る) 私、しめのゆきの秘密にせまってくれます。どうぞお楽しみに! みなさま、ご視聴ありがとうございました。では、また、次回おねがいします。またね~!
【プロフィール】
押川理佐
作家・脚本家。主な著作に『たなばたのよるのともだち』、『ねこまるせんせいのおつきみ』、『ねこまるせんせいとせつぶん』(世界文化社)、『もしものときのがんこちゃん』(NHK出版)、「すすめ! キケンせいぶつ」(Gakken)など。NHKのTV人形劇「新・ざわざわ森のがんこちゃん」、「ざわざわえんのがんぺーちゃん」など、「がんこちゃん」シリーズの脚本を担当。文芸同人誌「泳げ!」同人。日本児童文学者協会理事。
ほんまちひろ
詩画家。東京学芸大学大学院修了。作品には絵本『おむすびにんじゃのおむすび ぽん』『おむすびにんじゃのおいしいごはん』(ともに、リーブル)、詩の仕事に『ねこひげ ぴぴん』(ミース・ファン・ハウト絵/西村書店)、『同声(混声)合唱とピアノのための まちの音』(寺嶋陸也 作曲/音楽之友社)など。工作ワークショップや、手話通訳士の友人と絵本を使っての手話講座などに取り組んでいる。
(タイトルコールを撮った時の様子です)
メロディ(ピアノの音♪)
せーの!
作家が
作家が
さっかに~
作家が 作家に
作家に~
作家が
きいてみた
さっかにー
作家が 作家に きいてみた
きいてみた
きいてみた
きいてみた
きいてみた
きいてみた~
ちょちょ・・・
バラバラ・・・
あたし、はやい
ばらばら・・・
だめですね・・・
あはは
ぜんぜんだめです~
ばらばら~
ちょっとこう、これくらいって、
リズムを・・・
【タイトルコールをとった時の様子のご紹介でした】
声はそろっていませんが、それも楽しいね、ということで意見が一致し、タイトルの部分をタイトルコールに使っています。時に楽しく、時に真剣に、取り組んでいきたい。子どもと読書の委員会2025です。
メロディ:ブルクミュラー 25の練習曲 22. 舟歌 より
(ブルクミュラー 1806- 1874)
音源制作:Oden Project 2025
©日本児童文学者協会 子どもと読書の委員会2025