「校長」より、ご挨拶。(後藤みわこ)

講座ブログ

日本児童文学学校(以下、略して「文学学校」)は25年度、53期になります。
つまり、半世紀以上の歴史のある「童話・児童文学を書きたい方のための連続講座」なのです……が。

 

現在の協会事業部長=文学学校「校長」のわたしは、文学学校のことをまったく知りませんでした。
デビュー前(公募時代)の大半は「ひとりで」書いてきて、協会の講座を受講したこともなく、その存在を知った後ものぞきに行ったことはなく……2年前に突然「校長」に決まり、老舗旅館に嫁いだら間取りさえ覚えていないのに若女将になってしまったかのような……(若くはないですが)戸惑いばかりの日々でした。
そんな「校長」も、スタッフ(事業部員)と受講生さんの笑顔に助けられて、51期と52期を終えることができました。

 

文学学校はコロナ前、東京の「リアル教室」に受講生さんが集まる形で開かれていました。講義のあとはみんなで飲みに行ったりした……そんな話も聞いています。

ご存じのように、コロナはいろいろなところで、さまざまな影響を与えました。
文学学校も50期から完全オンライン……「zoomを使う連続講座」に姿を変えることになりました。
以前の文学学校をご存じの方には「飲み会もないなんて淋しいね」と思われているかもしれません。

 

でも、今の文学学校には、オンラインならではの「良さ」もあります!

・移動時間(ほぼ)ゼロで講義に出席できる。
・交通費ゼロで講義に出席できる。
・全国どこからでも……時差さえ乗り越えれば世界のどこからでも講義に出席できる(51期では味田村太郎さんにインドから講義をしていただきました。リアルなら不可能だったことでしょう)。
・行ったことがない遠くの街にも「創作仲間」ができる。
・何かのイベントで、仲間や講師やスタッフとリアルに会えたときの喜びはひとしお!
・エトセトラ、エトセトラ。

「そんなこと言われても、zoomには慣れてないし」とか「家族がいる家の中だとかえってやりづらいのよ」とか、ご心配もあるかも。
zoomに関しては最初に使い方のご案内をしますし、もしもうまくいかなくて聞きそびれた部分があれば、アーカイブ(録画)で確認していただけます。
ご家族がドアから顔をのぞかせても、ネコちゃんが机を横切っても、誰も気にしません(聞きそびれた個所はアーカイブで)。

また、「飲み会」ができない分、受講生さん同士やスタッフと(ときには講師も)の交流のために、講義後(放課後)には「雑談タイム」を設けています(自由参加です)。
夏と秋には(夜の)「オンライン飲み会」も開きましたよ。

 

文学学校は、数十名の受講生さんが(オンラインで)集まる「グループレッスン」です。
ほかの人の作品を読むことや、ほかの人の感想(自分が抱いた感想とは違うこともあるはず)を聞くこと、そのすべてが「学び」になる……ひとりで書いていたわたしは、これって大きなメリットだなと感じています。
以前のわたしのように、誰かに作品を読まれたり、誰かの作品に感想を伝えたりしたことがない、という方もあると思いますが、だんだん慣れてきますから大丈夫。
(作品提出も発言も、無理強いはしません。もちろん、ご自身のためにも作品は提出してほしいですけれども)
「童話・児童文学を書きたい人がほかにもこんなにいるんだ、誰かと創作の話ができるんだ」ということが、半年の間に、きっと楽しみになるでしょう。

 

初めての方、学び直しの方……いろいろなみなさんに会える日を「校長」もスタッフもドキドキ楽しみにしています!

(ご案内ページです)
https://jibunkyo.or.jp/course/course-2358/

 

次回は、かつての受講生であり、現役のスタッフであり、53期の講師でもある辻 貴司さんからのメッセージをお送りしますね。

 

(事業部・後藤みわこ)