151、福岡県に行ってきました(2024,12,7)
【学校図書館研究大会で】
・2日遅れになりましたが、4・5・6日と、講演で福岡県に行ってきました。講演は、福岡県の京筑地区学校図書館研究大会という集まりで、小・中・高の図書館担当の先生や学校司書の方たちの研修でした。京筑地区というのは、県の東部、北九州市の南になるあたりで、会場は、大分県に近い上毛(こうげ)という町の施設でした。
講演は5日の午後3時から4時半までの一時間半でしたから、その日の朝に出発しても行けないことはないのですが、僕の家は羽田からも結構時間がかかるので、前日に北九州空港に飛び、小倉に泊まって、翌日、講演の後は別府に一泊して、大分空港から帰るという2泊3日のスケジュールになりました。
・この大会に呼んでいただいたのは2回目で、1回目は、ちょうど10年前の2014年。この時はその前年が新美南吉の生誕100年だったので、先生方に馴染みのある作家のことでもあり、新美南吉の話をしました。今回は、また南吉というわけにもいかず、「児童文学を読む楽しみ、書く楽しみ」という演題で、どういうモチーフ、問題意識から児童文学評論家として、そして作家として活動してきたかというような話をさせてもらいました。
・10年前ということは、僕は64歳だったわけですが、今から思うと、まだ(?)結構若かったな、というか、この10年で結構年を取ったな、という感じもありました。というのも、先生の集まりですから、主催側の責任者は校長や教頭なわけで、僕からすると「校長先生」というのは、自分より年上というイメージがあったのですが、前回の時に、すでに64歳でしたから、「あれ、もうみんな自分より年下なんだ」という感慨?があったのです。
・今回は、もうそれは自明のことでしたが、大会会長でもある福岡県学校図書館協議会の会長さんは、大牟田市の中学校の校長先生で、原正和さんというのです。そう、我が協会の事務局長と同姓同名なのでした。恰幅のいい優しげな方でしたが、大牟田といえば、「僕の前の理事長は、大牟田出身の内田麟太郎さんです」と申し上げると、「私の恩師が内田先生と同級生です」とおっしゃって、開会前の忙しい時間だったので、それ以上は聞けませんでしたが、ご縁を感じたことでした。
・ともかく、前回のブログに書いたように、11月の終わりに岡山の司書さんたちの話を聞いたのに続き、今回は学校図書館の担当の先生方に話をして、ということで、わたしたちの書いた作品がこの方たちに支えられて子どもたちに手渡されているということを改めて実感した次第でした。
【別府温泉で】
・講演の後、別府に移動し、ゆっくりさせてもらったわけですが、夕食のために入った居酒屋さんでは、一人ですからカウンターに座ったのですが、時間が早かったので、まだ僕だけでした。少し後に左隣に座ったおじさんが、いきなり、僕のビールと刺身の盛り合わせの皿を指さして、「これ、これ」というふうに注文しています。最初、耳の不自由な方なのかなと思ったのですが(顔は東洋系で)、言葉は英語でした。そして、少し後に、右の方に座ったのは、こちらは明らかに西洋系の若い女性でしたが、メニューには大体写真も載っていますから、注文に不自由はないようでした。ちなみに、左のおじさまは、刺身の盛り合わせをお代わりしていました(笑)。
・ホテルに戻って、風呂に行くと、ここも最初は誰もいませんでしたが、後から5、6人が入ってきて、中国語が飛び交うようになりました。実は、講演の後で、最寄りの駅まで送ってもらった車内で、大分の湯布院などは、外国人だらけという話は聞いたのですが、別府もそんな感じで、翌朝の朝食会場でも、中国語があちこちから聞こえてきましたし、韓国語も混じっている気がしました。インバウンドという言葉はすっかりおなじみになりましたが、本当に日本の観光産業は、外国人に支えられているのだなあと実感した旅でもありました。