岡山セミナー通信 No.10 ~文学創造都市おかやま発「ちいさな物語」マガジン『うったて』創刊!~
2023年10月、岡山市は「ユネスコ創造都市ネットワーク・文学分野」に日本で初めて加盟しました。これは、国連機関であるユネスコと、世界で文学を核としたまちづくりを進める既加盟都市から、これまでの取組が評価されたものです。
文学によるまちづくりを進める一環として、岡山市の魅力を様々な角度から取り上げPRする文学情報誌『うったて』を令和6年9月に発行しました!
創刊号の特集は「商店街ラプソディー」、インタビューでは『「奉還町ラプソディ」が生まれた理由』として、作家の村中李衣氏が登場されています。『うったて』の編集委員には、地元出版社の吉備人出版 代表の山川氏、元タウン誌編集者の三村氏らが名を連ね、連載では、作家の乗代雄介氏や小暮夕紀子氏のエッセイが並びます。
編集にあたっては、作家、ライター、編集者など文学に関わる人材育成を目指し、プロだけでなく市民の参加を募っています。そうした市民ライターをサポートするため、まちの魅力を学ぶ「ライターの教室」と「公開編集会議」を併せた「うったてミーティング」を月1回開催しています。
初版で1万部を印刷し、市立図書館、書店等で配布を開始したところ、すぐに大変多くの方に手に取っていただきました。およそ1ヵ月で在庫が底を尽きかけたため、7千部を増刷したところです。
「読みごたえがあっておもしろい」「これまでよく知っていると思っていた商店街の新たな一面を見ることができた」「商店街に遊びに行きたい」など、嬉しい声もいただいています。次号は2月発行予定です。そちらもどうぞお楽しみに!
「ユネスコ創造都市ネットワーク・文学分野」には、岡山市を含む53都市が加盟しています。加盟都市では、ブックフェスティバル、朗読会、ライター・イン・レジデンス(作家滞在型プログラム)をはじめとして多様な取組が行われています。岡山市が取り組んでいる「うったて」の発行、文学フェスティバルの開催などについても、今後海外に向けて発信し、交流を進めていきます。
文学を通じてより多くの人がつながり、心豊かな時間を過ごすことができるよう、引き続き様々な事業を進めていきたいと思いますので、ぜひ皆さまもご参加ください!
岡山市文化振興課 流尾正亮