画面越しの新しい世界 (あいば みか)/ 第51期児童文学学校

講座ブログ
  • 児童文学学校は、地方在住の私にとって、これまで参加したくてもできない講座でした。それがオンラインで開催されると知り早速申し込みました。講座の内容は、前半は現役作家さんによる創作のお話、後半は私たち受講者が提出した作品の講評です。画面越しだからなのか、自分に向けて話してくださっているような、今までに味わったことのない臨場感がありました。
    学ぶことにあふれている濃い濃い2時間半で、終わったあとはいつも、書きたい気持ちがドーッと押し寄せてくるという、不思議な感覚になりました。私が講座で得たことは大きく2つあります。ひとつ目は作家になるための特別な魔法はないという「気づき」です。講座に参加する前、作家になれる人は特別な才能にあふれていて、物語が泉のように湧いてくるにちがいないと勝手に想像していました。しかし、大活躍されている先生がたも、デビュー前には数々の落選を経験し、作家になってからも取材や勉強を欠かさず悩みながら書いていることを知りました。また、創作スタイルについても、作家さんによってそれぞれ違い、これさえやればうまく書けるというものはなく、アドバイスを取り入れながらも、とにかく書いて書いて、自分で見つけていくものだとわかりました。もうひとつは、作家を目指す仲間との「出会い」です。自分と同じ志を持った方たちが全国にこんなにいるんだと知り、驚いたのと同時に、すごく励みになりました。また、その中のおひとりが声掛けをして同期会を立ち上げてくれました。今、そのメンバーと創作について楽しくやり取りしていて、それが日々の書くモチベーションにもつながっています。そしてこのたび嬉しい知らせが届きました。講座終了後に応募した「第45回子どもたちに聞かせたい創作童話」で、私の作品「なないろキュウリのひみつ」が第一部特選に選ばれました。講師の先生方や同期会のメンバーからお祝いの言葉をいただき、感謝の思いとともに、「もっともっと面白い物語を書きたい」という気持ちが湧き上がってきています。

(特選、おめでとうございます! by事業部)

 

※「第45回子どもたちに聞かせたい創作童話」の発表はこちらです。あいばさんをはじめ、入選されたみなさんの作品が公開されています(下にスクロールしてください)。