気の弱いあなたへ ~何かはじめなければ、何もはじまらない~(佐藤千佳子)/第51期児童文学学校
私は、この講座の受講を迷っていらっしゃる内向的な方にむけて、おはなししたいと思います。
私の場合、地方住みですので、なかなかこういった講座に参加するのは、難しいのです。それが、昨今はzoomで、こういった講座に参加できるということになりました。
この講座に名を連ねる先生方の豪華さといったらありません。
毎月、名だたる先生方のお話を聞けるなんて、この機会をのがす手はない! と、私が勢い込んでしまったのは、仕方がないことだと思います。
憧れの世界の憧れの先生方……夢のような世界に近づけるなんて!
申し込みのはじまるその日、日が変わったその瞬間に申し込みました。たぶん、いや間違いなく、一番最初に申し込んだのは、私です!
こんな素晴らしい機会なんだから、積極的に参加していこうときめたはずでしたが、参加されている方々のぐいぐいと前向きな姿勢に、気の弱い私は怖気づいていくばかりです。
グループに分かれて、任意で参加できるコーナーがあり、その初回で自己紹介があったのですが、皆さん華々しい経歴の持ち主ばかりです。その時に、何の経歴もない主婦というのは、私だけだったと思います。
勢い込んで申し込んだものの、実際に教室が始まると、初めの意気込みは、しゅんと小さくしぼんでいきます。
場違いなところに申し込んでしまったのかもしれない……しかし、続けていくと、生徒さん方の中には、今回初めてお話を書いてみたという方が何名かいらっしゃることを知りました。ところが、その方々の作品が、はじめてとは思えない素晴らしい出来で、それにくらべて……と、今度はそれで落ち込んでしまうのでした。私は、物語を書くようになって、4年目でしたから。
落ち込むことも多かったのは、事実です。
それでも続けてこれたのは、やはり先生方のお話を聞きたかったからです。先生がたの講義は、かなり実践的な部分にも踏み込みます。企業秘密だろ、それ?……みたいな話を、惜しげもなくご伝授くださいます。
それに、同じ受講生の方が、次々とデビューされていくのが、とても刺激になります。同期の方々のデビューは、こちらまで誇らしく、嬉しく、はげまされます。
この講座の受講を終えて……結果的には、参加してみてよかったと思っています。
もし、気後れされている方や迷っている方がいらしたら、はじめは聴講生と言う形で参加されてみてもいいかもしれません。聴講生という形でも、先生に質問されている方もいらっしゃいましたので、受講生と同じように講義には参加できると思います。(合評の方も聴講はできるかとおもいますが、詳しくはわからないので、事務所までお問合せください)
とにかく、何かはじめなければ、何もはじまらないということだと思うのです。
気が弱くて、発言することもなく、お話を聞くだけでも、何もしないよりは、ずっといいはずだと、私は信じています。
(ありがとうございます! はじめていただけて本当によかったです! by事業部)
※文中の「聴講生」は「ビジター」と呼び、それぞれの講義の一週間前くらいに募集がかかります。事務局に申し込むことで「聴きたい講義のみ」参加することができます(有料です)。来年度の52期もこの方法を続ける予定です。(事業部)