日本児童文学 2025年3・4月号

特集 今、少年詩がおもしろい

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特集 今、少年詩がおもしろい

21世紀に入り、25年を迎えようとしている。
この新たな時代の少年詩(大人の詩人が子どものために書いた詩)は今、
どのような状況にあるのだろうか。
年間25~30冊出版されている詩集の中には、
新しい表現方法を用いて個人の内面をより深く見つめた個性的で独創性に
溢れた作品が数多くある。
その少年詩のおもしろさ、楽しさ、奥深さなどをテーマ別に整理・分析し
ながら、少年詩の現状を見つめ、今後の課題についても考えてみたい。

目次紹介

日本児童文学2025年3・4月号  ―もくじ―

特集 今、少年詩がおもしろい

《短編》「うちのアリタはこういった」……石井睦美 6
《短編》「じゃないほうのふたり」……高村有 12
《掌編》「ひつじを数える」……晴居彗星 18

《座談会》「少年詩の現在を語る」……菊永謙×津川みゆき×海沼松世(司会) 22

《論考》
  ことばのこだまからことだまへ……西沢杏子 32
  夢を遊ぶ「非日常・ファンタジー、物語詩」をめぐって……宇田川直孝 36
  だれにでも子ども時代があった……間中ケイ子 40
  事物詩考……杉本深由起 44
  少年少女のたからもの……三谷恵子 48
  変わるもの・変わらないものを見つめて……島村木綿子 52

《エッセイ》
  詩って楽しい……徳丸邦子 56
  令和の小学校における詩の授業について……栖原麻衣 58
  詩のような言葉……内田麟太郎 60
  詩のことば、童話のことば……森埜こみち 62
  だれもが子どもだった……はたちよしこ 64
  関西の詩人たちの活動について……井上良子 66
  シンギュラリティが問われる時代に……いずみたかひろ 68
  少年詩との出会い……津川みゆき 70
  新時代をつくりたい!……星野良一 72


★第52期日本児童文学学校・最優秀作品
 「ユラユラ・フフフ」……いけだけい 76

■連載・エッセイ―「児童文学作家を目指すあなたへ」(第二回)…小手鞠るい 82

《絵本時評》…… はらまさかず 86
《児童文庫時評》…… 榎本秋 87
《創作時評》…… 葦原かも、武藤清吾 88

●追悼・新冬二「イメージの手品師、逝く。」……細谷建治 95

《同人誌評》……ながいくみこ、西川豊子、山﨑道子 96

◇読者のページ 108

■連載・評論―「児童文学について考える」(第二回)…東野司 109

■連載・創作―「行きどまりブックストア」(第二回)…水凪紅美子 116

●ブックラック……94      ●投稿作品賞選評……104   
●子どもの本の情報館……102   ●執筆者プロフィール……127
●次号予告……103        ●編集後記……128

●表紙絵/みなはむ  ●レイアウト/榎本事務所