日本児童文学者協会と童心社は,昨年に引き続き第7回絵本テキスト大賞」の作品募集をしました。応募総数は181編(Aグレード67編Bグレード114編)でした。
応募作品は、7月下旬から8月上旬にかけて予備審査を行い、一次選考通過作品Aグレード20編、Bグレード28編を選びました。
9月30日童心社Kamishibai Hallにて二次選考、最終選考会を開きました。最終審査に残ったのは、Aグレード〈「ごりらころがる」ひめのゆうだい、「マスク」福井智、「がまんできなーい」渡辺朋、「スプレールさん」鈴木まり子、「ちいちゃんのくつした」北山千尋〉の5編。Bグレード〈「いっしょに歌おう!」さとうあゆみ、「あむあむじいさん」真山みな子、「まちのパンや『かぶきや』さん」かねまつすみれ、「たたみうさぎ」きりん本〉の4編。厳選な審査の結果、以下の4作品を入選と決定しました。
Aグレード
大賞 「マスク」 福井 智
優秀作 「がまんできなーい」 渡辺 朋
Bグレード
大賞 「まちのパンや『かぶきや』さん」かねまつすみれ
優秀作 「あむあむじいさん」 真山みな子
「マスク」はパンチの効いた対抗馬がなかったこともありますが、語りのオーソドックスさと、おもしろい絵本になる可能性を買って、全員一致でした。
「まちのパンや『かぶきや』さん」は「あむあむじいさん」と票を争いましたが、お店のパンが意表を突く展開のおもしろさを評価いたしました。
前作、前々作の絵本の発刊が遅れていますが、大賞受賞作は、童心社より絵本として出版されます。
たくさんのご応募、ありがとうございました。
「絵本テキスト大賞」は、来年も第8回の作品募集を行います。
詳細は本誌2015年1・2月号に掲載します。選考委員をまいった! といわせるような、皆さまからの作品をお待ちしています。
◆主催 日本児童文学者協会/童心社
第7回「絵本テキスト大賞」選考委員
丘 修三、内田麟太郎、長谷川知子、橋口英二郎(童心社 副編集長)