会員の新刊

「へなちょこ探偵24じ」 齊藤飛鳥/作・佐竹美保/絵(童心社)

 

へなちょこ探偵24じ

 

「おれらしく生きていくということは、なかなか骨が折れる仕事になりそうだ」
ハードボイルド小学生の心の成長を追った、探偵物語

 

小学五年生の矢間鯱彦(やましゃちひこ)は、父親と二人暮らし。学童保育所に通っていたが、ある事情により追い出されてしまった。放課後、遊び相手もなく一人で町をさまよい、すっかり気持ちがくさっていた鯱彦だが、商店街を歩いている時に空から降って来た白い帽子を拾ったのをきっかけに、探偵の廿余寺(にじゅうよじ)れいじ(通称24じ)と友達になる。全長180センチ、全身白いスーツで決めた外見とは裏腹に、お菓子作りが得意でうっかり者のへなちょこ探偵の24じは、様々な事件と一緒に、鯱彦の心のわだかまりをも解決していくのだった。斜に構えてクールな悩み多きハードボイルド小学生と、陽気でうっかり者のへなちょこ探偵が織りなす、時にユーモラス、時にほろ苦い、子ども向けハードボイルドストーリー。   

 

 

2015/11/17