座談会を終えて
「書き続けるために 〜デビューを目指す者たちの座談会〜」と銘打たれた今回のイベント。
二週間に満たない告知期間ということもあり、正直そんなにたくさんの参加者は見込めないなと思っていました。十人程度の参加を想定しながら「一人何分くらい話してもらおうかな」「できれば会話のキャッチボールもしてもらえたらいいな」と、トピックを用意しました。
フタを開けてみれば、スタートから参加者は二十人を越え、三十人に届くかという盛況ぶりでした。中には第一線で活躍中のプロの作家さんもいたりして。(しかも何人も!)
できるだけ多くの方に発言してもらいつつ、効果的にプロの方々の話を引き出す。それができれば良かったのですが、司会の実力不足でそれは叶わず。グダグダの展開が続くことに……。それでも参加されたみなさんの発言には深くうなずかされることばかり。「書き続けていくために」というテーマに、みなさんがしっかり向き合っていると感じました。また、それぞれに悩みを打ち明けたり、時には熱い思いがほとばしったりと、本音の部分が聞けたのも良かったです。参加された方々もきっと何かを受け取ることができたのではないでしょうか。
反省点としては、参加者同士が語り合うというところまでは至らなかった点です。時間と参加人数の関係もありますが、気軽に発言できる雰囲気を作れなかったことは残念でした。周知の段階から参加者自身が言いたいことを言い合う場であることをもっと打ち出しても良かったかもしれません。
もえぎ桃先生をはじめ、参加されたプロの作家さんにどのように話を振るかも課題だと感じました。打ち合わせなしのぶっつけ本番で、タイミング良く適切な話題を振り、参加者の期待するお話を引き出す事の難しさを感じたところです。(実際、座談会終了後に、先生方の話をもっと聞きたかったというご意見をいただきました)また、お話を伺いたかったのに、都合で叶わなかった先生もいました。
それでもなんとか会が成立したのは、参加された方々の創作に対する真摯な思いがあったからだと思います。
良い座談会をありがとうございました。
(情報ネットワーク部・小林史人)