日本児童文学者協会の活動



  
●機関誌『日本児童文学』の発行
『日本児童文学』は、日本児童文学者協会が編集、発行する児童文学総合誌です。
児童文学に関心を持つ幅広い方々を読者対象として、隔月刊で発行しています。
内容は、児童文学の今日的な問題に様々に切り込む特集のほか、書き下ろしの短編と詩を毎号掲載、その他、「創作時評」「同人誌評」「新人登場」など盛り沢山。奇数月9日発売で、定価1050円です。
購読ご希望の方は、お近くの書店(小峰書店発売の隔月刊『日本児童文学』とご指定ください。)にご注文いただくか、協会事務局までお申し込みいだければ、直接お送りいたします。(その際の年間購読料は年間6300円です。)
ご連絡いだければ、見本誌をお送りいたします。


●児童書、一般書の編纂
協会では、それぞれの出版社と提携して、子ども向けの様々な作品集のシリーズを企画、編集しています。
ほとんどの場合,会員やプロの作家だけでなく、一般から公募した作品から入選作を選んで収録しています。
また、児童文学に関連した一般向けの書籍も企画、編纂し、それぞれの出版社から刊行しています。
「ふるさと童話館」(リブリオ出版刊)協会五十周年記念出版として企画された児童文学作品集です。日本各地にまつわる児童文学や詩を、各都道府県ごとに1冊(北海道のみ2冊)にまとめました。


●講座の開催
協会では、児童文学に関心を持つ方たちや、創作を志す方のために、次のような講座を開催しています。受講をご希望の方、詳しい内容をお知りになりたい方は、事務局までご連絡ください。

日本児童文学学校
児童文学作家を目指す人にむけた講座です。
これまでにも大勢の児童文学作家を、世におくり出してきました。
現在活躍中の作家等の講義と受講生から提出いただいた作品の実作指導を行います。
どちらかといえは入門者向けの内容です。毎年、春から秋にかけて開校しています。

創作教室
児童文学の創作をさらに深く勉強したい方々にむけた小人数、合評形式の講座です。
受講生からの提出作品をもとに、講師を交えて合評を行います。すでに作品を書かれている方々にむけた実践的な講座です。
全12回、4月から始まる期と10月から始まる期の年2回、受講生を募集します。

実作実作通信講座
地方在住の方や、時間的に通いの講座には参加できないといった方々のための、添削を中心とした個別指導の通信講座です。期間は4月から3月までの1年間。
児童文学コースと、詩・童謡コースを用意しています。

●研究会、セミナーの開催
児童文学に関わる研究会を随時開催しています。また、協会の研究部が主催もしくは後援する常設の研究会として「少年詩・童謡・詩論研究会」「評論研究会」「ファンタジー研究会」があります。
また、隔年で地方セミナーを開催、テーマを設定した講演、シンポジウム等と創作の分科会を組み合わせた内容で、各地の参加者の方々に好評を博してきました。2005年は熊本で開催されました。


● 日本児童文学者協会賞、新人賞の制定
協会では、毎年五月、前年に出版された創作単行本、詩集、評論・研究書を対象として、「日本児童文学者協会賞」「日本児童文学者協会新人賞」を選定しています。


●国際交流
東アジアの各国・地域を中心に、児童文学関係者の交流を進めています。
ほぼ隔年ごとにアジア児童文学大会が開催されており、協会の国際部がその窓口となってきました。2004年は名古屋で開催されました。


●著作権に関わる問題への取り組み
「著作権ガイドブック」を発行するなど、児童文学の著作者の権利意識を高めると共に、個々の問題についても、協会の著作権部が中心となって対応しています。
近年では、学校などで使われている教科書準拠の教材(テスト、ワークブック等)に掲載されている作品の著作権の問題について、教材を発行している会社の業界団体と協議し、協定を締結するなどの活動を続けています。


●子どもの読書環境のために
1993年に、子どもの本に関わる様々な団体によって結成された「子どもと本の出会いの会」、2000年5月に一部開館した「国立国際子ども図書館」を支援する民間組織「国際子ども図書館を考える会」などに参加して、子どもの読書環境整備の活動にも、積極的に参加しています。
2000年は「子ども読書年」で様々なイベントが開催されましたが、こうした活動が継続的に行われていくよう、他団体とも提携して活動を続けていきます。

   



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